北海道で行方不明だった男の子が、無事保護されました。
本当に良かったです。
それにしても食事もせずにいたのに、元気だとのことで、生命力が強いお子さんです。親御さんもさぞ、安堵されたことと思います。
男の子が行方不明になってからは、我が家でも話題に上っていました。
私は親の立場で、心配されているご両親の心情を思っていましたが、子供たちは全く違う考えをもっていました。
「山林に置き去りなんて信じられないよね!」
「虐待だよね!」
といったものです。山林って言ったって一本道の途中でたった5分目を離しただけ、よもやいなくなるとは思ってもみなかったのではないかと思うのです。土地の事情はよく分からないけど、北海道だし、この辺で言ったら近所の公園に置いてきたくらいの感覚だったのではないかと想像しています。
だから男の子が保護されたニュースを受けて、息子が言った言葉には驚きました。
「あの男の子、あの両親の元に戻して大丈夫かな。」
しつけで外に放り出すなんて、私が子供の頃はどこのご家庭でもあったことでした。
私は、小学校5年生のときに宿題を忘れて、学校から1.5kmほど離れた海まで走って行って、海水を汲んで帰ってくるという罰を先生から受けたことがあります。(う~ん、確かに今はあり得ない。)
だから、報道を聞く限りでは、ご両親がそれほど酷いことをしたとも思えないのです。
と、いう話をすると、
「だから、そういう昭和の感覚の親はまずいでしょ!」
そっか、昭和の感覚は彼らには受け入れられないないものなのね。
でもね、そういうことが当たり前の時代に育って、親からももしかしたらそういうしつけを受けてきたとしたら、そしてそのお陰で自分はきちんとした家庭をもっていると思っていたとしたら、それほど責めないで欲しいと思うのです。
虐待を受けて育った子は親になったときに子供に虐待をするという虐待の連鎖は問題になっているけど、このケースはちょっと違うんじゃないかな。
親御さんのとった行動は、決して正しいものではなかったと思うけど、親も手探りで親として成長していることを親になったときには、わかってもらえるかなと思いました。
一つの出来事でも見方が違うと感じ方がそれぞれ違います。
私の親世代だと、今もこれが正しいしつけ方だと考える方もいらっしゃるかも知れませんね。