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支援の輪を広げるということも応援になるのではないかと考え、勤務する高校で千羽鶴つくりを始めました。
始めるにあたって、くまモンの絵を描いてポスターを作っていると早速、「先生、このくまモン変じゃね?」と、女子生徒が寄ってきてくれました。
「じゃ、描いてくれる?」とマーカーを渡し(内心「しめしめ」です。)、私は文の作成に取り掛かりました。『皆の応援している気持ちやパワーを届けよう!』といったものと家に眠っている折り紙があったら寄付してほしいことも付け加えました。
ポスターを談話室の前に張り出し、生徒たちに声掛けをすると、「あ、折る、折る。」と気持ちよく生徒たちが集まってくれました。
ところが、鶴を折ったことがない生徒も多く、鶴の折り方からのレクチャーでした。
覚えた生徒は、「私も折ります。」と来てくださった先生に指導係になったりと、皆でワイワイとテーブルを囲んで一羽、二羽と折っていきました。
すると一人の生徒が、「こんなもの送るより、募金集めたほうがいいんじゃない?」と言ってきました。「そうだね。募金が集まったら一緒に送ろうか。」と返事をしました。「千羽って結構大変じゃない?他の人にも作ってもらったほうがいいよね。」と言った生徒もいました。
一人一人が、自分に出来ることを考え始めてくれたと思うとワクワクしました。この生徒たちが家庭で話をすることで、さらにその輪が広がっていく様子が見えてきました。こうやって、皆を巻き込んでいくこと、忘れず支援を続けていくこと、そして熊本に皆の想いが届くことを願いながら、私もせっせと鶴を折りました。